ピアノ修理|ハンマーファイリング!
2026/08/28
ピアノ修理|ハンマーファイリング!
今回のピアノは、アクション内部の関節部分に不具合があり、ハンマーが本来の位置で弦を叩けない状態になっていました。
ピアノの音は、ハンマーが弦を叩くことで生まれます。
ところが、ハンマーの位置や動きがずれてしまうと、本来当たるべき場所とは違う部分で弦を叩き続けてしまうことがあります。
今回もその状態が続いたことで、ハンマーのフェルトが偏って摩耗し、ハンマーそのものの形が崩れていました。
そこで行ったのが、
「ハンマーファイリング」という作業です。
ハンマーファイリングとは、ハンマーのフェルト表面を削り、崩れてしまった形状を整え直す作業。
単純に「削ってきれいにする」わけではありません。
弦に対してハンマーがどのように当たるのかを確認しながら形を整え、その後、ハンマーが弦に対して適切な位置でまっすぐ当たるように調整していきます。
実は、普通に音が出ているピアノでも、ハンマーの間隔や位置が少しずつ変化し、打弦点がずれていることがあります。
ここで注意したいのが、ハンマーについた弦溝です。
長く演奏しているピアノのハンマーには、弦を叩き続けることで溝ができます。
この弦溝が深く、偏った状態のままハンマーの位置だけを元に戻すと、これまでとは違う部分で弦を叩くことになり、音色や発音の状態が変化してしまう可能性があります。
だからこそ、状態によってはハンマーの位置だけを調整するのではなく、
ハンマーファイリングで形状を整える
↓
ハンマーの位置を調整する
↓
弦に対して適切に打弦できる状態へ戻す
という工程が重要になります。
ピアノ修理は、「壊れた部品を動くようにする」だけではありません。
その修理によってハンマーの位置や動きが変わるので�

